The Stone Age 第4回公演「赤い男」
1999年2月
18日(金)19:30

19日(土)14:00/19:30
20日(日)13:00/17:00

シアトリカル應典院

前売1800円/当日2000円
高校生以下1000円(要学生証)


舞台は遊園地ヒーローショーの控え室。
ヒーローショー廃止を阻止すべく、
正義の味方、レッドマンが立ち上がる。

SPACE DRAMA2000参加作品

登場人物
緒方晋「♪ヒーローヒーローになる時、アーハ―それは今 〜♪変身できたらいいな。」

坂本顕「今、日本では平成の卍党、平成の金目教が好き勝 手に暴れています。仮面の忍者―赤影!早く参上  してください」

有田誠「羊が羊飼いになり、また羊に戻る。」

石川まゆみ「これ終わったら、温泉に行くぞ〜!」

井上学「ゆっくり、眠りたいです。」

中井正樹 「だいたい一つの台本を書くのに、300mlの知恵が必要です。みんなの頭にストローを突き刺し、毎日毎日少しずつチュ―チュ―吸って、出来上ったのがこの台本です。気がつくと500mlの知恵を注入していた。」

CAST STAFF
緒方晋
坂本顕
中井正樹
斎藤幸枝
有田誠
鮒田直也

【GUEST】
石川まゆみ
井上学(男女共遊玩具)
■脚本 中井正樹
■演出 ふくたにひろし
■舞台監督 水野秦彰(劇団☆新幹線)
■照明 三栖春奈
■音響 森達之(劇団クレセントフェイス)
■舞台美術 柴田隆弘
■宣伝美術 森★直子
■衣装 依田美香
■制作 斉藤幸枝、鮒田直也
■制作協力 柳澤尚樹(M.C.S.)
■Special Thanks 大阪シナリオ学校
オフィス・ユウ
鳥プロ
THE BAG magazine
劇団クレセントフェイス
空間 悠々劇的
スタジオエス
明成孝橋美術
A&Tアクターズシアター
平成ロマンティカ  
劇団大阪新撰組
長田英将
緒方あでのしん
番匠典子
ガスト都島店
應典院
日産レンタカー
吉田一 
柿原真由美
岡本典子

その他たくさんの皆様

―2000.冬 The Stone Age 鮒田直也―
ファミリーレストランが24時間営業になったことで、僕らは真夜中でも話し合えることができた。そんなわけで協力にガストって入れたけれど 、よくよく考えてみると、僕らがお金を払ったから、ドリンクバーが飲めて、目玉焼きハンバーグが食べられたわけだけども。でも、そんなことは分かっている。僕らの中ではガスト THANKSって感じである。 バイクは走る。正義の味方−仮面ライダーを乗せて走る。サイドカーは走る。正義の味方−キカイダ−を乗せて走る。ヒーローたちは悪を倒したあと、風を切っていた。特撮ヒーロー番組のエンディングシーンで、よく見られた光景。 悪は必ず正義の前で滅んでいた。しばらくそんな光景を見ていない・・・
今回の舞台は遊園地特設会場の控え室です。
馬に乗った正義の味方レッドマンが悪を撃つ!お話です。

赤字と斗う赤い英雄の哀しきロマン・・・ 
【木島啓美】(フリーライター)&【末巻等】(ぱっしょん編集部)
『赤い男』(The Stone Age公演)
木島「今までのストーンエイジの舞台でも、私はこれが一番、面白かったナ」

末巻「赤字経営の遊園地。切り捨てられるアトラクション部門の舞台裏が舞台、でした。」

木島「前々号に藤木雅さんが書いてた通り、<夢を捨て切れない人の真情>を、ストーン・エイジは今回も、おかしく哀しく追求しています。不況の世相を背景にして、社会性も加わった、と言うか」

末巻「今、どこの職場でもありそうな設定。しかもそれが遊園地の話なので、多彩な趣向を盛り込めた」

木島「奇想天外なコスチュームが続々、登場するし、劇中劇は、大スペクタクル・シーン!天井にまで届く巨大な足まで出現したわね(笑)」

末巻「衣装・セット・効果音・・・可能な限り、懲りまくってる」

木島「ドラマは終盤、現場スタッフの願いも空しく、上層部の方針でバーチャル・リアリティを売り物にする催しに切り替えられてしまうのね」

末巻「昔ながらの着ぐるみショー時代の終わり・・・・。子供達とのスキンシップが失われて、スタッフ達の夢と初心が潰え去る哀しみが、じんわりと伝わって来た」

木島「手づくりの好きなあなたのご意見としては判ります。あ、そう言えば 『ストーンエイジ』とは『石器時代』だよね」

末巻「当然かもしれないけれど、公演を重ねるたびによくなってる」

木島「ゲスト陣にも支えられて、標記の人たちのほか緒方晋、坂本顕、有田誠、皆さん熱 演でした。中井君は今回脚本も兼任」

末巻「生活者の現実をも見つめながら、ロマンをあえて肯定しようとするこの劇団のスタンスを一貫させつつ、観客へのサービス度もアップしてきた」

木島「次回は、人間像に彫りの深さがさらに加わることを期待します」

*Passion(大阪シナリオ学校ネットワーク紙 Vol.46 2000.5.1)より抜粋