The Stone Age 第5回公演「物の怪が棲む橋の下」
2001年12月
8日(土)15:30/19:30
9日(日)13:00/17:00

梅田HEP HALL

前売2300円/当日2500円
大学生以下1500円(要学生証)
前売ペアチケット4000円


物の怪がいたといわれる伝説の橋の下。
平安、江戸そして現代。
時代を超えた愛の物語。

〜まもなく開演します〜
公演日が決まって、企画を練り、さらに企画を練り直し、何回か壊しては作っていく中で、ゲストやスタッフを探し始め、やっとこさホンを書き始める。エンドを目指して、書き始める。
書いては消したりの日々、なかなかエンドには到着しない。そのうち、稽古は始まる。
やがて、エンドはホンの話ではなく、公演日というエンドに変わる。
一人でホンと格闘していた日々から、いつしか、共に闘ってくれる人が増えていき、気がつけば、ものすごい数の人たちが同じように公演日をにらみ、幕を上げるために闘ってくれました。
今回も開演を迎えることができそうです。 人はもし、いつ死ぬのかがわかっていれば、きっと思いを形にできるのではないかと思ってしまう瞬間が迫ってきました。
今年の名語録に、太平洋上を漂流した人の言葉に「人間て、なかなか死なないもんだ」
なんてのがありました。ストーンエイジを旗揚げした頃から、やりたかった橋の下での舞台です。
簡単には死なないお話を書きたかったのが、きっかけです。
幕を上げることで、僕達はまた、闘うことができそうです。
エンドラインの先にはスタートラインが見えています。開演まで、あと、少しです。

CAST STAFF
緒方晋
坂本顕
中井正樹

【GUEST】
大西明子(アクタープロ)
森世まゆみ(石川まゆみ改め)
おかもともえ(たらこ劇場)
谷口ミワコ(クレセントフェイス)
橋之爪梨絵(いちびり一家)
登米裕一(劇団123)
■脚本・演出 鮒田直也
■舞台監督 青野守浩
■照明 田中真知子
■音響 森達之(劇団クレセントフェイス)
■舞台美術 柴田隆弘
■宣伝美術 森★直子
■衣装 水野秦彰(∧-Sura)
■制作協力 高木雅代 服部まひろ
■製作 The Stone Age
■Special Thanks 梅田HEP HALL
大阪シナリオ学校
應典院
鳥プロ
THE BAG magazine
明成孝橋美術
劇団クレセントフェイス
柳沢尚樹(M.C.S)
増田好宏
薬丸裕生
吉田一
一明一人

その他たくさんの皆様

―2001.冬 The Stone Age 鮒田直也―
「春はあけぼの、夏は化けもの」
21世紀になり、手塚治虫が示した未来社会に向かって、一直線に突き進んでいる現在。
そうした文明の対極をなす闇の世界を示し続けている−水木しげる翁。
古来から、ある人には見えるものとさえている−物の怪。
その昔、夜が長かった時代、人間の想像力を奮い立たせた物の怪たち。
彼らたちは時代を超えて、形を変えて、物語として今も語り継がれている・・・
今回の舞台は物の怪がいたといわれる伝説の橋の下です。
物の怪は現れるのでしょうか?

「ストーンエイジ」の集大成として・・・ 
【藤木雅】(フリーライター)&【木島ひろみ】(ぱっしょん編集部)
木島ひろみ 「ウィングフィールドや應典院ホールで公演を重ねて来た〈劇団ストーンエイジ〉 のHEP HALLへの初進出、でした」

藤木雅「第五回目の公演。前身のソルトメーカーズ旗揚げからだと、もう6年を超えたね。 緒方晋・坂本顕・中井正樹。それぞれに役者として、すっかり達者なったね」

ひろみ「オム二バスともいえる多重構成ののお話でした。2時間を越える舞台。
これまでで一番の労作ネ」

藤木「橋の上と下を舞台にする着想が面白い。ステージの過半を占める木橋の大きな セットをよく活用してた」

ひろみ「かなりシリアスに押した部分もあったわね」

藤木「そのあたり、ストーンエイジ本来のコミカルな持ち味をあえて抑えてた、と言うか・・・」

ひろみ「『これまでの集大成』と自称していたけど、むしろ挑戦的な一作、という印象が ありました。公演のごとに劇団としてのポジティブな脱皮があってマンネリズムに陥っていないのがとてもイイと思います。」

藤木「異界に棲む男とこちらの世界に生きる女・・・。その不思議な純愛を中世・近世・現代 の1000年にもわたる悠久の時間の中で見つめようとしたジャパネスク・ロマンと言うことが出来るな」

ひろみ「いつもながら《定義付け》がお好きですねぇ(笑)。苦心の脚本なんだけど、 さらに奔放な躍進が欲しい気もしました」

藤木「時代劇の仕草は難しいものだけれど、演技に工夫があって客演陣にも好演が多かったね」

*Passion(大阪シナリオ学校ネットワーク紙 Vol.52 2002.3.31)より抜粋