ロンドン通信VOL.1 「Blood Brothers(ブラッドブラザーズ)」
ロンドン通信
Vol.1 「ブラッド ブラザーズ」
Vol.2 「ダイアナ妃」
Vol.3 「公園その1」
Vol.4 「公園その2」
Vol.5 「フットボール中継」

Vol.6 「イルミネーション」

Vol.7 「カウントダウン」
 
◆ ブラットブラザーズのプログラム
◆ 『レ・ミゼラブル』上演中のパレスシアター
 
 
 

日が暮れかかって劇場のネオンが目につくようになると、 その辺りを歩いているだけで何かわくわくしてしまう。
演劇・ミュージカルファンにとってはたまらない空間、それがロンドンの中心にある
ウエストエンド劇場街。劇場収入はロンドンの重要 な観光資源になっているとか。
今回は私のいちおしの「Blood Brothers」について。
このミュージカル、もう12年もロングランしているにもかかわらず日本ではあまり知られていない。(柴田恭平 と国広富之で上演もされています)
大阪では劇団四季が”ライオンキング2年目突入”と騒いでいましたが、 その時の コピーが「ブロードウェイも驚いた!」・・・
確かに日本ではすごいことでしょうけ ど「2年くらいでブロードウェイが驚くかいな!」
と突っ込んだのは私だけではないですよね。
(ちなみにウエストエンドでは「レ・ミゼラブル」が15年、「オペラ座 の怪人」は14年。
アガサクリスティの推理劇「ねずみとり」は47年で世界のロン グラン記録を更新中!
「ねずみとり」の舞台が打ち切りになったら映画化の契約があ るということですが・・・ いつのことになるのか・・・?)
話がそれてしまいました。「Blood Brothers」でした。
リバプールの貧しい母親から双子が生まれますが、2人は育てられないということで 母は1人を子宝に恵まれない裕福な家庭へとあげてしまいます。
バラバラに育てられた兄弟はやがて再会しますが、2人の間にある階級の溝はさらに 深まっていきます。ラストの台詞「ママ!どう して俺の方を(裕福な家庭に)あげなかったんだ!そしたら俺がこいつのようになれたのに!」という台詞が泣かせます。
私の中では「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪 人」以上のおすすめ! ぜひウエストエンドまで観に行きましょう。