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「活動写真はミナミが似合うのだ」
文:千日前キネマ楽団 |
嗚呼、今を去る事百有余年。時は明治の半ば過ぎ。
遠き西洋にて発明されたるシネマトグラフが大阪はミナミ・千日前にて初上映。この日を以てわが国に活動大写真の偉大なる歴史が始まったのでございます。
初めて目にする光景に、一杯に集う善男善女は皆一様に「動いとる、動いとる」と大騒ぎ。「そやけど、言葉はないのかぇ?」とも騒ぎ出す。それは当然の事。当時はまだ無声映画でありました。
すると、やおら登場しました一人の男。スクリーンの動きに合わせて語呂よく説明しだしましたね。皆は男の声を耳から聞いて、両の眼は正面のスクリーンに釘付けとなった。いちいち頷き、はたまた笑う。或は大きな拍手を送るノ大成功でありました。彼の名前は高橋仙吉。そうなのであります。彼こそがシネマトグラフの説明者。後に活動弁士と言われるその濫觴なのでございます。
なにゆえミナミは千日前が無声映画と活動弁士の最初となったのでありましょう?それはミナミの歴史を紐解けば案外すんなり解りまする。元来、ミナミの道頓堀には五座と言われる芝居小屋がありまして、人形浄瑠璃も盛んに上演されておりました。無声のフィルムは人形の動きそのもので、ならば太夫のような説明を配せばよろしいと、普段見慣れた芸能があったる故に活動弁士が登場したのでございますな...マッこれを書いておりますのが講釈師。見てきたような何とやら...とも申します。話は半分以下で願いまする...。
サテ、この度、その活動写真の上映会を千日前のトリイホールで開催させてもらう事になりました。活動弁士は不肖・南海が挑戦させて戴きます。音楽を担当してくれまするは、夫婦音曲漫才のおしどりを中心としたユニットで、全く新しい感覚を持って、皆様に無声映画をお楽しみ戴きまする所存。乞うご期待でありまする。
文:旭堂南海
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ハローみなさん、マコです!
突然ですが、千日前商店街、なんで「千日前」っていうか知ってる?私、調べました♪
千日前の大通りの北側には法善寺さんと竹林寺さんがあります。昔、法善寺では八千日回向、竹林寺では五千日回向と、千日ごとに念仏供養をしてたんですって。「回向(えこう)」とは、死者のために仏事をいとなみ冥福を祈ることらしいわ。そこで!!「千日回向をするお寺の前」というイミで「千日前」と呼ばれるようになったんですって!!え〜〜!うそよね!?木村拓哉をキムタクでいうような?ファミリーマートをファミマていうような?略称やったんですねぇ。ちなみに漫才コンビの名前は略することができるとウレる、というジンクスがあります。やすきよ、いくくる、いとこい、などなど。おしどりはどうなの?略しておしり?失礼ね!おしどりはもともと略称、おしゃれどりーむの略なの。(相方は、おしゃべりどりょく、だけどね)。
さてさて千日前商店街、魅力的なお店がいっぱいあります。大十!ここはレアな音源がいっぱいで、私がアコーディオン流しをしてた時分にはお世話になったものです。
そして大スキな純喫茶アメリカン!!行ったことある?素晴らしい老舗喫茶店よ!シャンデリアに螺旋階段!昭和のネオ・クラシック!私はなぜかノンストップゲームが彷彿とします。お味もグーよ☆
でも純喫茶ってスゴイ言葉よね。女給さんがいてた特殊喫茶と区別するためらしいけど。歌声喫茶にジャズ喫茶、カップル喫茶にマンガ喫茶、数々あれど、その王道は純喫茶なのですよー。純粋に喫茶店でーす。メイドカフェのことをメイド喫茶と言ってしまう昭和な癖を直したいでーす。
文:マコ(おしどり) |