「天守物語」
文:大徳寺昭輝
 
▲上方ビル1F「水魚之喜」(左)上方ビル2F「徳家」(右)にて


「鷹は第一、誰のものだと思ひます。大名なんどと云うものが、思い上った行き過ぎなあの鷹を、唯独り占めに自分のものと、つけ上がりして居ます。」と富姫は、人間の愚かしさ、そして驕りをこの天守物語の中で、我々に訴えかけています。また、この地球上にある、あらゆる命の大切さも、また語りかけているのです。

 様々な評論家や学者は、富姫を妖怪と表わしますが、私は富姫を始めとする、それぞれの登場人物は、大自然の中にある自然霊、精霊、仙人、女神であって、恐しいものではなく、かえって人々が祈りの対象にしてきた神々ではないかと思うのです。 私は富姫を演じる時、女神として演じます。姫路城の天守閣に、刑部大明神として奉られている神が富姫のモデルだそうです。まさに富姫は、女神であり、姫川図書之助は、美しき心の青年であり、その美しい心に富姫は、惹かれて、その身を賭けて守ろうとするのです。

 私は十四年振りにCDをリリースしました。十四年前には、どこか"歌手"大徳寺昭輝が、あったのだと思います。十四年経って、歌手ではない、メッセンジャー大徳寺昭輝の歌があります。私の歌は、お話しなのです。芝居も同じ、役者ではなく、メッセンジャー大徳寺昭輝があります。同じ役を千回やっても千のお話しが生まれることでしょう。
 私のトリイホールでのお話しを聞きにきて下されば幸いです。また亀姫役の花柳染瑠理こと美月結衣の演技も楽しみです。
 
 
大徳寺昭輝「天国に続く道 第二章」定価:2,800円(税込)
>>大徳寺昭輝 公式サイト





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